モブ悪役令嬢に転生してしまった？！でも知っているゲームのシナリオとは少し違うみたいで…？
感想・レビュー
あらすじ
伯爵令嬢のピアは、乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった・・しかも・・モブのほうの悪役令嬢？！
モブはほとんどゲームでも描かれてなかったから情報が無い・・ヒロインが現れたら国外追放まっしぐらだ・・と弱気になり、婚約者である宰相令息ルーファス様に婚約解消を申し出るが・・なんだか思っていたのとだいぶ違うことに？！
モブ悪役令嬢に転生？！
ある日高熱で寝込んでいた伯爵令嬢ピア・ロックウェルは、夢の中で自分が前世は日本の大学院生で、恋人に浮気され研究を盗まれ、おまけにコンビニ強盗に殺されたことを思い出した。
（散々すぎる・・神はいないのか>< ）
転生したこの世界は乙女ゲーム「キャロラインと虹色の魔法菓子」の世界だった！
おまけに自分は宰相令息ルーファス・スタンのルートを選ぶと登場する、シルエットでしか描かれないルーファスの婚約者=モブ悪役令嬢だった！！
このままだと婚約破棄され、国外追放となる運命…おまけにシルエットモブなのでシナリオに抗おうにも情報が全くない！！
ピアの決断は…
婚約を解消してください
ルーファスの婚約者でいれば国外追放はまぬがれないので、ピアは病弱であることを理由に婚約を解消してほしいとルーファスに伝える。
ところがルーファスは病弱であること意外に別の理由があるのだろうと見破り、本当の理由を話すよう迫る。
ピアは転生したとは言えず、「神のお告げを受けた」として、アカデミーで主人公キャロラインにルーファス始め王太子、騎士団長の息子達が惚れ込んでしまい、婚約破棄されるだろうとゲームのシナリオを話した。
ピアは好きな人に嫌われて婚約破棄を叩きつけられるなんて耐えられないので、どうか今婚約を解消してほしいと頼むが、ルーファスは家柄や財産ではなく、ルーファス自身を好いてくれているピアの様子に胸を打たれ、「ピアを伴侶にすると心に決めた」と告げる。
賭けをしよう
困惑するピアにルーファスはある「賭け」を持ちかけた。
「万が一ルーファスがアカデミーを卒業時点でピアを裏切りキャロラインの横に立っていたら、1億ゴールドの賠償金と生涯の侯爵領への立ち入りを許可する」というもの。
ピアは前世日本で化石の研究をしていたので、婚約を解消した後は化石を掘り、博物館を設立して学芸員として生きていこうと決めていた。
スタン家の領地は山脈を有しており、手付かずの化石の山…！！
ピアとルーファスは契約書を交わし、賭けが成立した。
果たして賭けに勝つのはどちらなのか…？？
スタン家の宝
宰相令息であるルーファス・スタンは幼い頃から冷静で、心が動くことなどなかった。
婚約も、対立派閥ではなくかと言って扱いづらいほど高位でもない当たり障りない家の令嬢が選ばれた。
特に婚約者に興味を持つこともなく淡々とソツなく接していたが、ある日「お告げを受けた。ルーファスは別の令嬢と恋に落ちるので、そうなる前に婚約を破棄してほしい」と言うのだ。
婚約者ピアは、次期宰相という肩書きでもなく、スタン家の財産でもなくルーファス自身を欲しいと思っている・・？！そう気づいた瞬間、初めての感情が生まれた。恋に落ちてしまったのだ。
可愛らしいだけではなく、化石・地学的な知識も素晴らしく、ピアが何気なく話す知識は素晴らしい価値のあるものだった。
謙虚で可愛らしくて都会から離れた山ばかりのスタン領にも喜んでついてきてくれる・・（化石が掘れるから）
絶対に誰にも渡さない！！！
スタン家の両親も使用人たちもピアが大好き！ガッチリ囲い込まれているのに全く気づかないピアが可愛いです^^
ルーファス様の溺愛っぷりがたまらない！
幼い頃から頭脳明晰で子どもらしからぬ冷めた子どもだったルーファスが、ピアに本気で恋をしてからというもの、ピアのことを大切に守ってこれでもか！というほど溺愛する姿が最高です！！
貴族らしからぬ素直さと、豊富な知識でルーファスの両親もピアのことを溺愛します。
本人も気づかぬうちに周りに愛されている姿にほっこりします^^
ピア以外に接するときは冷静沈着で氷のようなのに、ピアにだけは甘く優しい表情を見せてくれるギャップがたまらん！！！
胸キュン間違いなしです！
ゲームシナリオに抗うことはできるのか・・ルーファス様はヒロインに惹かれてしまうのか？！
ぜひ読んでみてください^^
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