漫画:原口真成
原作:北乃ゆうひ
キャラクター原案:間明田
感想・レビュー
あらすじ
とあるパーティ会場の片隅に、場と不釣り合いな謎の木箱が置かれていた。
会場の誰もが疑問に思いながらも、見て見ぬフリ状態のこの箱に 、好奇心旺盛な王国の第二王子・サイフォン王子は興味津々。
好奇心を隠せずに箱へと近づいた王子がその表面を叩いた時、 箱の中から可憐な声が聞こえてきて・・？
「あ、あの…なにかご用でしょうか？」 コミュ障の箱入り令嬢（物理的に）と好奇心旺盛ちょい腹黒王子様の、衝撃的な出会いから始まるドタバタラブコメディ☆
箱入り娘
この国では国民は皆女神より魔法を授かることができる。
宰相の娘である公爵令嬢モカ・フィルタ・ドリップス の魔法属性は「箱」
その名の通り、「箱」を具現化させることができる能力を授かった。
箱の中は快適な部屋で、温度も湿度も保たれて外の世界をモニタリングすることもできる。
箱の上に食べ物や飲み物を置けば、箱の中に取り入れることもできる。
他者との関わりが苦手で引っ込み思案なモカは、この快適な箱に引きこもっていた。
箱入り娘の恋
モカは過去にサイフォン殿下に助けられたことがあり、それ以降ずっと密かにサイフォン殿下のことが好きだった。
サイフォン殿下にはまだ婚約者がいない。
モカは人見知りの箱入り娘ながら、なんとかサイフォン殿下に興味を持ってもらおうと、「箱」の姿で成人式のパーティーに出席した。
思惑通り好奇心旺盛なサイフォン殿下は箱に興味を示し、モカは箱の中にサイフォン殿下を招き入れ、二人で話すことができた。
外の世界をいくつかの箱を通じてモニタリングすることにより、サイフォンを毒殺しようとした犯人逮捕にも貢献した。
恋をしつつも冷静に状況を判断できるモカは、周囲から婚約者を早く見つけろと言われているサイフォンにとって、宰相の娘であり身分も申し分ない自分の存在は「都合がいい」はずだと予想していた。
予想どおり、箱の中でモカと二人きりになったということは二人は婚約するのだと噂がたち、サイフォンも都合がいいので噂のとおりモカに婚約を申し込んだ。
互いに「都合がいい」関係から距離を縮めることはできるのか・・？
箱が便利すぎる！！
あちこちに配置した「箱」を通してモニタリング、情報収集をして宰相夫妻に情報を振り分け、「箱」を渡した相手と手紙や物のやり取りをすることができる。
スマホなんて無いこの世界で、「箱」は情報戦を無双できる最強魔法！！
モカは引っ込み思案だけれど、さすが宰相の娘、観察力洞察力はかなりのもので、計画通りサイフォン殿下と婚約を結ぶ。
恋をしても冷静に状況を見極めるモカがカッコいい！！
「箱」を活用してあらゆる情報を集めていてめちゃくちゃ有能！
まとめ
最初は「物理的に箱入り娘ってギャグ路線なのかな？」と思っていましたが、読んでみるとむずキュンあり魔法のワクワク感ありのラブコメ作品でした！
箱入り娘でコミュ障、引っ込み思案で口下手なのに、ここ一番では肝が据わっていて策略家な面もある・・モカのギャップがたまらない！
けっこう腹黒いのかな？と思いきや根っこにあるのは幼い頃に抱いた淡い初恋で、ずっとサイフォンのことが大好きなピュアなモカ可愛い・・😍
頑張って作戦を練ってでも、サイフォンの婚約者になりたい！と頑張るモカを応援せずにはいられない！
サイフォン王子は爽やかで人当たりが良くてザ☆王子様なキャラなのかな〜と思いきやなかなかの腹黒キャラ・・
小さい頃から暗殺者に狙われていたのでちょっと歪んでしまったご様子・・
今は「都合がいい」し「能力が便利だから」選んだ婚約者かもしれないが、この先サイフォンの心が動かされる日が来るのか・・？
個人的には、気づいたらモカのことがめちゃくちゃ好きになっていて、束縛しちゃうし嫉妬もしちゃう・・っていう展開を希望🤤笑
意外と腹黒いサイフォン殿下と意外と冷静なモカの恋がどうなるのか…ぜひ読んでみてください！
